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2010年03月28日

MAYAの課題(佐藤さとる童画集)その四(モノクロ)

 

2010年のMAYAブラッシュアップ講座の課題(四回目)です。
挿絵(白黒13点)とカバー(カラー1点)。
最終提出から4日かけて描きました。

「目の印象がきつすぎる」
「工芸品を制作する気持ちで」という指摘があったので、
いつも描く目より黒目がちにし、
いわゆる「かわいい」絵を目指して描いてみました。
チョット個性がなくなってしまったかもですが、
提出時、MAYAさんにほめられて嬉しかったです。

※注 タイトルの後に簡単なあらすじが書いてあります。
これから「佐藤さとる童画集」を読む方には、
ネタばれになりかねないのでお気をつけください。



表紙
この本のカバーを想定し、
いくつかの話の象徴的なモチーフをちりばめました。

カバー
































壁の中
外国人の兄妹が、幼い頃食堂の壁に貼った絵を思い出し、
すでに塗りこめられてしまった壁を掘り返す話。
兄妹それぞれ、絵の色の印象が違うが、実際の絵は白黒だった。

壁の中




























井戸のある谷間
旅人の青年を、田舎の少女が自分の家の井戸に案内する話。
井戸はたいそう遠いところにあり、
青年は自分がパイプをしいてやることを決意して去る。
家の上にのしかかるみかんの木や、渓谷に咲くつばきの木が印象的。

谷の井戸






























名なしの童子
器用貧乏に生きてきた青年は、頭の中のもやもやが
常に晴れない毎日を送っていた。
そこに、名なしの童子がつれる馬に乗ったお姫様
(二人ともベールで顔は見えない)が出てくる。
そして現実でもその二人に会うことで生きがいを見つける。
「名なしの童子、ちゃんと連れてきてくれたなあ」

名なしの童子






























竜のたまご
あばた顔でみそっかすの6男坊が、変なにおいのする侍を助ける。
侍は、においの原因は竜のたまごに触ったからと説明する。
六男坊は竜のたまごを探しに行き、竜が生まれるところを目撃する。
すると六男坊はその影響でつるつる肌のよい子に生まれ変わる。

竜のたまご





























そこなし森のはなし
鹿を追ってそこなし森にまよいこむと、
二度と出て来れない伝説があった。
そこにあえて住むことにした世捨て人のおじいさんと、
そこに迷い込んだ若者。
若者は、とんでもない巨人に出会い発砲するが、全くきかない。
巨人は実は老人であった。
ラスト、二人はすれちがう(老人は元のサイズに戻ってる)

そこなし森のはなし




























きつね三吉
きれいな娘、父母のいる家に、三吉という若者が鍛冶屋修行にくる。
だが、途中で姿を消してしまう。
数日後、怪我をしたきつねが現れ、娘は手当てをする。
三吉はふたたび現われ、自分がきつねだったと告白。

きつね三吉




























宇宙からきたみつばち
みつばちのような宇宙人が、透明な宇宙船に乗って、
地球のとある公園におりたつ。
その中の木のてっぺんには入り口があり、「地球研究所」の看板が。
特に悪いことはしないようなので、見つけたら殺さないであげてね。

宇宙からきたみつばち























鬼の話
あの古い電信柱は、鬼が化けているのではないかと
おしゃべりする男子小学生二人。
ためしにのぼってみるが、全く応答がないのであきらめる。
その夜、その電信柱が倒れて町は停電になった。

鬼の話























夢二つ
少年がおもちゃの船をつくっていると病気の女の子があらわれる。
夢の中で、少年は彼女に会いにいける。
お見舞いに船をあげる。
ふたつの夢


































角ン童子

曲がり角でぶつかる小学生の男女。
でもカラダをすり抜けてしまってぶつからずにすむ。
その魔法をつかったのは、曲がり角に住む男の子の幽霊、
「かどんぼっこ」だった。
炎のようにさかだつ髪型で、冬なのに夏の格好をしている。
あとで、その曲がり角は昔大きな木が生えていたことを、
おばあちゃんが教えてくれる。
角んぼっこ






























ぼくのおばけ
人間を驚かせることができず、どんどんちいさくなって、
てのひらサイズになってしまったおばけ。
つばきの木の鳥小屋に隠れていたら、
少年の飛ばした紙飛行機が飛んでくる。
少年が友達とのぞきこんだ瞬間驚かせることに成功し、
それ以降彼らは友達になる。
ぼくのおばけ





























海が消える
あの4階建ての団地と同じ高さの丘にある僕の家が、
ケーブルカーでつながっていたらいいのに。
そう思っていた少年がある日起きてみたら、町が海に沈んでいた。
4階建ての団地の女の子がカヌーでやってくる。
だが、海は急になくなってしまう。

海が消える




























このさきゆきどまり
少年との散歩の途中で犬が逃げ、それを追っていくと
「このさきゆきどまり」というたて看板と、
がんじょうな扉がある。
いつもは開かないその扉が開いているので入ってみると、
広大な松林、田んぼ、山々が広がる。
ふと振り返ると、うしろにうさぎのぬいぐるみを持った少女。
「ここは団地の屋上よ」と告げられる。
少年は父親の話で、その光景が
工事で切り崩される前の山の景色だったことを知る。
このさきゆきどまり



itou_ayako at 02:32│Comments(0)TrackBack(0) 装画教室の課題 | ポートフォリオ〜伊藤〜

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